中学生でもわかる、NY市場暴落のニュースとリセッション

なまはげコラム
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 君津中央図書館のサクラが気になっているなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。
 
 
 

 今朝、とんでもないニュースがありましたね。
 
 

 
 
 NY市場、ダウ平均株価 -12.93%。

 今日のブログは、このニュースについて、中学生のみなさんでもわかるようにお話していこうと思います。これ大ニュースなんですよ。
 
 
 

 中学生のみなさん、『日銀』って知ってますか? 正式には日本銀行といいます。千円札をよく見ると、日本銀行券って印刷されていますよね。詳しくは3年社会の公民で学習しますが、「銀行の銀行」とか「政府の銀行」などと呼ばれている、とても重要な組織です。

 その日銀のトップである黒川総裁は、昨日の会見で「一定期間、低成長が続く恐れがある。ただ、それがリーマンショックのようになるかと言われると、現時点ではそういう風には見ていない 」とおっしゃったそうです。むむむ。
 ※リーマンショック……2008年に起きた世界規模の金融危機。日本もひどいダメージを受けました。

 なぜ私が眉根を寄せているのかは、その後のアメリカの大統領、トランプさんの会見写真を見てもらえればわかります。
 
 

 
 
 「リセッションに陥る可能性はある」

 あわわわわ……。とんでもないこと言っちゃったよ。世界のリーダーたちの中で、ここまで踏み込んで発言したのは彼が初めてじゃないでしょうか。「大丈夫だからそんなにあわてないで」という日銀総裁の発言とは真逆と表現しても差し支えないでしょう。

 この発言がきっかけになったのか、株価は3000ドルの暴落になってしまったわけです。
 
 
 

 なぜリーダーたちがリセッションをかたくなに否定するかといえば、認めた瞬間から、その国の景気が下り坂になってしまうからです。

 『リセッション』という言葉の意味は、ウィキペディアのこの図がわかりやすいですぞ。
 
 

 
 
 リセッションとは、このグラフでの「後退」「不況」にあたります。つまり、「リセッションに陥る可能性はある」ということは、アメリカの景気が山を下り始めるかもしれないということです。

 これはかなりまずいんです。景気が悪くなると、実際に何が起きるのかを、なるべく簡単な言葉で説明してみます。
 

 景気が悪くなると、

 会社の収入が減るだけでなく、

 株価(=会社の価値)も下がります。

 会社の経営がとても苦しくなるので、 

 積極的な動きがしにくくなります。
  

 サラリーマンにも大打撃です。

 会社は人件費を削減するために、

 給料を下げるでしょうし、

 解雇も十分ありえるからです。
 

 会社も家庭も、

 ありとあらゆるものが、

 収入が大きく減ってしまうんです。
 

 すると何が起きるか。

 モノを買おうとする気持ち、

 購買意欲がしぼんでしまいますよね。

 お店にはお客さんが減ってしまいます。

 お店は経営を続けることが難しくなり、

 街のお店が減ってしまいます
 

 短くまとめると、景気が悪くなると社会にお金が循環しなくなってしまうんです。お金が動いていかないと、たくさんの人が深刻に困ることになるんです。

 中学生のみなさんにはあまり身近な存在ではないかもしれませんが、銀行、これも潰れてしまう可能性があります。
 すでにニューヨークでは100ドル紙幣がなくなりつつあるというニュースがありました。銀行が倒産すると預けてあったお金が引き出せなくなるので、それを心配した市民があわてて自分の預金を引き出しているんです。この騒動は危険な兆候です。我も我もと引き出そうとすると、そのうち銀行が対応できなくなるので、結果として銀行のピンチにつながるからです。日本でこんな騒動が起きないことを心から願っています。
 
 
 

 中学生のみなさんには、歴史の教科書を開いて1929年の『世界恐慌』について自学することをお勧めします。今世界で起きていることと、教科書に書かれていることについて、比べてみてください。きっと、
 

さくらっ子
さくらっ子

あれ?
そっくりだぞ???

 
 という感想を持つことでしょう。

 今私たちは、歴史的大事件のまっただ中にいます。新型コロナウイルスの感染拡大から始まった世界恐慌として、未来の「歴史」の教科書に掲載されることでしょう。
 
 
 
 
 

 以上、今朝のニュースについてでした。中学生のみなさんも、ぜひニュースに興味を持って接してほしいです。あ、ワイドショーは見なくていいです(笑)。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。
 
 
 

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