受験生が自習室に来なくても気にならなくなったワケ 

なまはげコラム

なまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。今日のお話は3400文字、ちょっと長いですぞ。

学校帰りに直接自習室へ

 5年ほど前のお話。

 部活動も引退し、体育祭や合唱行事の終わった3年さくらっ子は、放課後になると中学校から直接自習室に通っては、自習をしていたものでした。南中生が多かったんですよね。毎日5時間くらいかな。みんなで自習室にこもっていました。

 家族がお弁当を自習室に差し入れて、それを短時間で食べて、また受験勉強。お弁当に短いメッセージを書いたふせんをつけて、我が子をあたたかく励ますママンもいらっしゃったっけ。
 

 来なければならないなどと強制したわけではありませんが、受験生は毎日のように自習室に通うのが当たり前という雰囲気が、当時のさくら塾にはありました。
 

 今ふり返ると、利点は3つ。

 保護者 → 受験生が家からいなくなるのでピリピリ感から解放される

 受験生 → 孤独を味わわなくてすむ、部活動のような連帯感を味わえる

 指導者 → 自学する姿を確認できるので安心できる
 

 あの頃は「自習室においで」とよく声をかけていたっけ。

 今も変わらず声かけをしているのですが、私の意図することはだいぶ変わりました。
 
 
 

高校受験のその先へ

 正直に申しますと、その頃はさくらっ子の力になりたいという私の情熱の向かう先が、ごく近い未来、すなわち高校入試だけに向けられていたのです。

 きっとそんな私の想いが、当時のさくらっ子に伝わっていたのでしょう。まるで「自習部」とでもいうような光景が当たり前にあったわけです。
 

 このブログを継続して読んでくださっている方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、そもそもこのブログを読んでくださっている方が一人でもいるのかどうかも定かではないのですが、・・・やめようこの話題、涙が出てきちゃう(笑)、ここ数年、ブログの内容がだいぶ変わってきています。

 例えば、定期テストは昔はビッグイベントとして扱っていましたが(これだけ得点が伸びたとか、さくらっ子がいかに頑張っていたかとか)、今ではほぼ日常の出来事のひとつに(テスト勉強もPDCAサイクルを意識しようとか、答案が返却されてから解き直しをするのは大事だとか)。

 私自身が年を重ねてきたこともあるのでしょう、昔に比べてものの見方が変わってきたのかもしれません。まわりの塾に比べて・・・という意識はだいぶ低くなりました。正直どうでもいいというか(笑)。
 

 昔も今も変わらないのは、燃えたぎる情熱。

 さくらっ子の、彼ら彼女らの力になりたい!

 その想いのパワーは何ら変わりません。
 

 変わってきたのは、その行き先。

 最近の私の情熱は、高校受験のその先へ向かっています。
 
 
 

自学する力

 高校受験のその先、具体的には高校での学習であり、大学入試です。

 公立上位校進学は、ゴールではありません。東京や県内ベイエリアの中高一貫進学校に通っている生徒たちと、大学入試でたたかうことになります。ひるむことなく真正面からバッチバチにやり合える、そんな武器をさくらっ子に持たせてあげたい。さくら塾に通ってくれる期間は短いですが、それでも役に立つものを身につけさせて送り出してあげたいと考えるようになってきています。
 

 具体的には、自学ですね。

 自学が独りでしっかりできるようになれば、高校の学習についていけずに苦しむようなことはまず考えにくいですし、大学入試でも踏ん張りきれるはず。就職活動も、社会人になってからも、自ら考えて切り拓いていけるようになることでしょう。まぁ現実にはいろいろ難しい場面も出てくるでしょうが・・・。
 

 自学。

 自学がひとりでできない生徒って、意外に多いんですよ。

 高校の定期テストの時期になったら、中央図書館や、マクドナルドや、カフェなどに行ってみてください。びっしりと高校生が席を埋め尽くしていますから。集中して勉強できているかというと・・・隣に友だちがいたらおしゃべりしちゃうでしょうし、スマホもありますし、・・・ねぇ(笑)。

 では塾の自習室に通えばいいかというと、それも実は場合によってはうまくいかないことがあります。塾の自習室って、あまり管理が行き届いていないことがあるのです。結構根が深い話なのでかなりぼかして書きますが、「大学入試に失敗してからふり返ると、塾の自習室のいつメンで頑張っていたつもりが、単なるおしゃべりサークルに堕していた」という話を聞いたこともあります。
 

 学びって、大きく2つに分けられると思うんです。

 ものごとを知り、理解し、それを深めるという段階は、『動的な学び』の時期といえます。学校の授業ではアクティブラーニングなんてのが流行っているようですが、これはまさに『動的な学び』そのものです。教え合い。友だちに自分なりのことばで説明することで、理解を深めるわけです。

 しかし、理解したことがらを身につけ利用する段階になると、必要になるのは『静的な学び』です。問題演習に取り組み、また反復する。入試問題に挑み、間違えた問題について調べ、解き直し、解決する。こうした学習は、友だちと協力し合うものではありません。自分ひとりで、頭をフル回転させながら、ときに悩みながら行うものです。 

 『動的な学び』は、友だちとワイワイやり合うことで、知識が深まることが期待できます。ただし、テスト期間や受験勉強でやるものではありません。そこで必要になるのは、自分ひとりで挑む『静的な学び』です。テスト期間や受験勉強に必要なのは、自学です。友だちとではなく、自分ひとりだけでがんばることなのです。
 

 中高一貫進学校のエリートたちと真正面からやり合える最低限の武器こそが、自学する力だと思うのです。内房エリアの生徒に勝機があるとすれば、それは間違いなく自学する力なのではないか・・・。私は、そんなことを考えるようになりました。
 
 

 さくらっ子には、テストが近くなくても、誰かに言われなくても、机に向かえるようになってほしいと願っています。また、行き当たりばったりではなく、おおまかでいいので計画的に勉強できるようになろうと声をかけています。そのための仕掛けが、毎回のミニテストや、単元末のブルームテストです。
 

 自学をひとりでできるようになってほしい。

 そして、自学の質を高めていってほしい。
 

 これがここ数年の私の願いであり、情熱の向かっている先であり、指導目標です。
 
 
 

上手に自習室を利用して

 ファッキン台風15号に教室を荒らされたあと、自習室を模様替えしました。どの席に座っても、私の方を向くようになっています。

 つまり、どのような自学をしているのか、私に観察されやすくなったわけです。私も忙しいので、ひとりひとりをじぃーっと見つめることはできませんが(笑)、それでもいろいろ気づくことはあり、タイミングを見て声をかけています。
 
 

 冒頭のお話に戻ります。

 5年ほど前、「自習部」のあった自習室ですが、今はそこまで使われていません。受験生であっても、そこまで使用頻度は高くありません。しかし、私はそれで構わないと考えています。むしろよい傾向だとすら考えています。

 高校生になったとき、家でひとりで自学ができないのでは話になりませんからね。
 
 

 自習室でなくても家で勉強できますよという人はそれでOK。ムリに自習室に来ることはありません。移動時間がもったいないですからね。質問はLINEでもできますし。それに、さくらっ子のみなさんには、自習日の『桜吹雪の日』がありますから、自学についてのアドバイスもそこですることができます。
 

 さくらっ子のみなさん、さくら塾に通っている間にたくさんアドバイスをもらって、自学する力を少しずつ少しずつ伸ばしていきましょう。

 自学の質を高めていきましょう!

 どうぞ自習室を上手に利用してください。
 
 
 

最後まで読んでくださってありがとうございます。それでは今日はこのあたりで失礼します。

 

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