千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! 前期選抜編

千葉県の高校入試

こんにちは、なまはげおじさんです。さくら塾のブログへようこそ。今日のお話は長いですぞ。

前期選抜の日程

 県教委の発表した「令和2年度前期選抜」の日程はコチラ。
 
 

 
 
 2月のカレンダーに書きこんでみました。

 『〆切』については、あとで説明しますね。
 
 

 入試当日の時間割もすでに発表されています。
 
 

 
 
 時間割のポイントは3つ。

 ●初日にペーパーテスト、2日目に「検査」

 ●5教科すべてを1日で

 ●着席完了まで15分間もある
 
 

 中学校の定期テストも高校のように2日間に分けてやればいいのに、という意見を伺うこともありますが、あれは公立入試を意識してのスケジュールだと思います。早いうちから慣れてもらおうということでしょう。

 しかし、定期テストの日は休憩時間を15分に拡大する、なんて中学校は聞いたことがありません。さすがにそこまでは真似できないですよね。放課後の活動時間が短くなってしまいますし。

 「検査」については、コチラでご確認ください。
 

【令和2年度入試】公立入試の検査内容が発表されたよ
  このままいけば今年の夏は相当に涼しいのではと期待しているなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。 志望校の検査内容をチェックしよう!  2019年7月現在中学3年生のみなさんが、来年の...

 
 
 

前期選抜の選抜・評価方法

 昨日 17日(木)の夕方、各公立高校がホームページ上で、一斉に入試関連データを公表しました。

 『選抜・評価方法』というものです。

 全県統一の形式で、ウチの高校はこういう基準で合否を決定しますよ、という大切な内容がコンパクトにまとめられています。

 受験生および保護者のみなさま、ものすごく大事ですぞ。
 
 

 ここから先には、専門用語がバンバン使われております。

 特に、『調査書』について、ある程度の基礎知識が必要です。

 困ったら、コチラのページに目を通してみてください。
 

千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! 『調査書』中編
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 現中学2年生の代から、大きくシステムが変わります。つまり、この3年生の代は、現行制度の最終年です。大きな変更は考えにくいですよね。

 ・・・さて、昨年度からの変更はあったのでしょうか。内房エリアの公立上位校5校について見ていきましょう。
 
 
 

県千葉の選抜・評価方法

評価項目及び評価基準

 
 

選抜方法

  
 
 うむ。今年も「教科の学習の記録」、いわゆる『内申点』は、「1」がなければ合否に関係ナシというストロングスタイルのようです。2日目の「検査」も配点が5点しかありませんから、実質初日のペーパーテストでどれだけ得点できるかの勝負になります。これが千葉県の頂点の選抜方法。
 
 
 

千葉東の選抜・評価方法 

評価項目及び評価基準

 
 
 記述内容は昨年度とまったくいっしょです。

 評定に「1」があったらダメですよという記述がないんですよね。書いてないということは、「1」があっても構わないということ。そんなのこの高校くらいじゃないかなぁ。
 
 

選抜方法

 
 
 県千葉は『内申点』を合否に使いませんでしたが、千葉東は『内申点』に 0.4 をかけたものを合否に用いています。

 『内申点』について乱暴にまとめると、

  県千葉・・・無視

  千葉東・・・軽視

  その他・・・重視

 といったところでしょうか。
 
 

 昨年度との記述の違いについてふれておきます。

 「各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら」とあったのが、「選抜のための資料を慎重に審議しながら」になりました。これは特に気にする必要はないでしょう。
 
 
 

木更津の選抜・評価方法

評価項目及び評価基準

 
 
 昨年度との違いについてふれておきます。

 「特別活動の記録、部活動の記録及び特記事項」について、ちょっとした記述の変更があります。

 昨年度の資料には「実用英語検定準2級以上は総合的に判定する際の参考とする。その他,特に優れた記録については,総合的に判定する際の参考とする。」とあったのが、今年は「実用英語検定準2級以上など,特に優れた記録については,総合的に判定する際の参考とする。」となりました。

 大きな変更ではありませんので、気にする必要はナシです。
 
  

選抜方法

  
 
 昨年度との違いは、特にありません。

 「各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら」とあったのが、「選抜のための資料を慎重に審議しながら」になったくらいです。千葉東といっしょ。おそらく、県教委の提示したひな型(こんな感じで作成してねというペーパー)に合わせたのでしょうね。

 理数科も、普通科と同じでした。
 
 
 

幕張総合の選抜・評価方法

 幕総は独特ですよー。
 

評価項目及び評価基準

 
 
 昨年度との違いはナシ。

 幕総の特徴として、部活動で「著しい活動実績が認められ」た受験生には加点する、と明記していることが挙げられます。「著しい活動実績」とは何か。この資料も開示されていますので、チェックしてみてください。その一部をご紹介しますね。
 
 

 
 
 支部総体優勝とか県大会出場とか、それくらいでは加点してもらえないのです。県大会で大活躍して、千葉県内にその名が知れ渡るようなスター選手になる必要があります。まぁそうなったら、関東全域の私立高校からスカウトがバンバン来ることになるわけですが。幕総の求めている「著しい活動実績」、伝わったでしょうか。
 
 

選抜方法

  
 
 幕総は、2段階選抜を行います。

 まず、「学力検査の成績」と『内申点』の合計のみで、70%の合格者を決定。

 次に、残りの30%の枠を、「調査書の加点」「検査の得点」も加えた総得点で、上から順に合格としていくわけです。

 部活動のスター選手が有利になるのは、残り30%の枠ですね。スター選手ではない人は、テストで高得点を取ればよいのです。
 
 
 

君津の選抜・評価方法

評価項目及び評価基準

 
 
 君津は、調査書の加点がありません。上位校はそういうところばかりになっています。幕総が独特なんですよね。
 
 

選抜方法

 
 
 君津も2段階選抜を行います。

 1段階目で、全体の80%を確定。これは「学力検査の得点」と『内申点』のみで決めます。幕総といっしょですね。その割合は君津の方が高いです。

 2段階目。お気づきでしょうか、「検査の得点」がなんと80点もあります。『自己表現』という検査は、部活動優先枠のようなものですから、部活動で活躍した受験生はかなり有利なのではないでしょうか。求める活躍度は高くはありませんが、有利になる度合いはなかなかのものですよ。
 
 
 

 ここまでをまとめて表にしました。
 
 

 
 
 こうしてみると、各校なかなかバラエティに富んでいますな。
 
 
 

第9学区の一覧

 上に掲載した学校以外もまとめてみましたよ。
 
 

 
 
 木更津東は普通科・家政科どちらも同じ選抜・評価方法です。上総の普通科・園芸科、市原の普通科・園芸科も同じです。

 ざっとチェックしていきましょう。

 袖ヶ浦は今年もやはり2段階選抜を行うそうです。2段階目が50%ですか。しかも「検査」の得点が100点はちょっとやり過ぎのような気がします。

 袖ヶ浦だけでなく、木更津東・京葉・市原緑・姉崎・市原八幡の入試における難易度が近い5校も「検査」は自己表現、しかもどこも配点が高い! そんなに部活動で活躍した人が欲しいのか。・・・高校って勉強しに行くところじゃないのかなぁ。どうして部活動で活躍した人ばかり有利になるのかな。なんだかおかしくない??? 年を追うごとにこれらの高校の偏差値がズルズルと下がっていってしまっている原因は、間違いなくここにあると思いますぞ。

 上総は「算式1」を3倍します。市原は加点が非常に大きいです。両校とも、中学校生活でコツコツ頑張った人を優遇したいようですね。
 
 
 

もし前期選抜で合格したら

 最後に、もし前期選抜で合格できたらというお話をしましょう。

 受け入れる高校側の立場で考えると、次は後期選抜があります。なるべく早く、後期選抜の定員を発表する必要があるわけです。
 

 ところでこれを読んでいらっしゃるみなさん、

 後期選抜の定員 = 総定員 - 前期選抜の合格者数

 なんて考えていませんか?
 

 それが、違うんですよ。

 前期選抜に合格したからといって、その高校に全員が入学するわけではないのです。中には、第1志望が公立高校ではない受験生もいるのです。
 

 第9学区でいえば、国立木更津高専の存在が大きいです。

 第1志望が木高専の受験生は、おさえとして木更津理数科や君津を受験します。するとどのようなことが起こるか。カレンダーをご覧ください。
 
 

 
 
 この中3の代の2月の予定です。

 木高専第1志望の受験生は、まずおさえの君津(木更津理数科)の前期選抜を受け、次に本命の木高専の入試に挑み、19日(水)に両校の合格発表があるわけです。仮に木高専に合格できた場合、君津(木更津理数科)を蹴ることになります。

 そうです、前期選抜に合格しても、入学しない人がいるのです。
 

 先ほどもふれましたが、高校側は後期選抜の定員を確定させねばなりません。そのために、前期選抜合格者に『入学確約書』の提出を義務付けています。4月に入学するつもりなら、この用紙を期限までに提出してね。その期限がカレンダーの『〆切』ということですね。

 これでようやく、後期選抜の定員が発表されるのです。
 
 
 

 いやぁ、長いお話でしたね。

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
 
 
 

それでは今日はこのあたりで失礼します。

 
 
 
 千葉県の高校入試の情報については、コチラにまとめてありますよ。

千葉県の高校入試
大きく変わりつつある千葉県の高校入試。 公立入試の話を中心に、情報をお届けします。

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