千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! 『調査書』後編

千葉県の高校入試

今年はセミの声をほとんど聞いていないなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。 

 シリーズ「千葉県公立高校入試のシステムを知ろう!」です。

 第1弾は、スケジュールについてを前後編で。
 

千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! スケジュール前編 
ゲリラ豪雨とたたかう夏。こんにちは、なまはげおじさんです。さくら塾のブログへようこそ。 入試全体のスケジュールをつかもう  公立上位校への進学を本気で目指すなら、勉強そのものをがんばるのは当然のこととして、受験のシステ...

 
 第2弾は、『調査書』についての3部作。

千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! 『調査書』前編
こちら千葉県君津市にあるちっちゃな進学塾、さくら塾ですよ。こんにちは、なまはげおじさんです。さくら塾のブログへようこそ。 シリーズ『千葉県公立入試のシステムを知ろう!』の第2弾です。 過去記事はコチラ。 ...
千葉県公立高校入試のシステムを知ろう! 『調査書』中編
君高の学校説明会、蒸し暑かろうなぁ。心配しているなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。  シリーズ『千葉県公立入試のシステムを知ろう!』の第2弾・調査書編です。 前編はコチラ。   前編...

 
 本日は、『調査書』についての最終回です。
 

前期選抜で各公立高校はこの欄を見る!

 実は、『調査書』を合否判定にどのように利用するかは、各高校に一任されています。評価や選抜の方法は、高校ごとに異なるということです。ですから、ある高校では高く評価される『調査書』も、別の高校ではさらっと流されてしまうようなことも起こるわけです。

 毎年10月半ばに、各公立高校のホームページ上で『前期選抜の選抜・評価方法』が発表されます。わが校はこのように『調査書』を扱いますよ、と公表するわけですね。
 

 今回は、内房エリアの公立上位校である県千葉・千葉東・木更津・幕張総合・君津の5校について、昨年度の『前期選抜の選抜・評価方法』を参考にして、『調査書』のどこを重視しているのかを特集していきます。

 前回の特集記事で、剛田武くんの『調査書』を作成しましたよね。
 あれを再び使います。
 高校ごとに、重視しているところに着色してみましたよ。
 色が濃いほど、その高校にとっては大事な項目ということです。
 

君津高校

 まずは、君津高校から。
 

 
 君高は、『調査書』の得点は『算式1』の値と明記しています。これはつまり、前期選抜では生徒会活動や部活動の活躍での加点は一切ないということです。

 この点が、次に紹介する幕総との大きな違いです。
 

幕張総合高校

 お次は、幕張総合高校。
 

 
 幕総は、『算式1』に『部活動の記録』と『特記事項』での加点(上限50点)をします。加点をするとはっきり明記している上位校は、ここ幕総くらいです。まぁいろいろありましたからね。必要な情報を適切に開示する姿勢、すばらしいと思います。

 あ、そうそう、『生徒会活動』では加点はありませんので注意してください。幕総は自他ともに認める部活高校なのですよ。アピールするなら部活動でお願いします。

 県大会で活躍して関東大会や全国大会に出場した人は、かなり有利になるはずです。プラス50点はすさまじいですよね。オール5のライバルをひっくり返すことさえ可能です。かなり大きなリードをもらった状態で、本番のペーパーテストに挑むことができるわけです。
 ただし、支部総体優勝くらいでは、たいした評価にはなりません。幕総の求めているのは、県大会ベスト8以上、個人では県の選抜選手といった高いレベルの運動選手だからです。 
 

木更津高校

 3校目は、木更津高校。
 

 
 君高のものにそっくりですね。

 木高は、英検準2級以上を評価(=加点)していた時期もありましたが、現在は『調査書』の加点は一切ありません。チェックされるのは『算式1』の値のみです。
 

 『生徒会活動』や『部活動の記録』での加点がないということは、『内申点』が占めるウエイトが大きくなるということです。木高や君高を目指している受験生のみなさんは、このことを強く意識するべきです。
 

千葉東高校

 4校目は、千葉東高校です。
 

 
 『内申点』に関する部分の色が薄くなりましたね。

 千葉東は、『算式1』の数値に 0.4 を乗じた数値を『調査書』の得点とする、と発表しています。
 傾斜点ですね。

 この剛田くんの例で考えますと、
  ⇒ 『算式1』で 101点
  ⇒ それに 0.4 を掛け算して40.4点
 ・・・として計算するそうです。

 合否を決定する上で、『内申点』の比率を下げて、当日のペーパーテストの点数勝負という色合いを濃くしているようです。さすがは進学校。
 

千葉高校

 最後は、千葉県公立校の頂点、千葉高校です。

 
 色がつくのは『出欠の記録』だけ。

 県千葉の前期選抜は、『調査書』はほぼ合否に用いません。
 『内申点』すら使いません。
 評定に「1」がないか、欠席日数が多すぎないかといった視点でのチェックのみです。

 公立高校なのに『調査書』をほぼ使わないなんて、全国的にも珍しいのではないでしょうか。

 県千葉は、ペーパーテストが500点、作文が5点、『調査書』0点、合計505点満点で上から順に合格になります。実質的にテスト一発勝負ですね。 
 

 外部模試などテストでの得点力には自信があるけれど、提出物や授業態度などが原因で通知表の評定が著しく悪いというようなタイプの人は、県千葉や千葉東に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
 ただ、受験生は千葉市内や内房エリアからだけでなく、第2・4・6・7学区すべての中学校のエース級ばかりですから、大激戦は必至ですけれど。
 
 

 

 以上、公立上位校それぞれが『調査書』のどこを重視しているかを見てきました。学校ごとにかなり違いがあるのがおわかりいただけたでしょうか。

 部活動のスター優遇の幕総
 『内申点』重視の木高・君高
 『内申点』軽視の千葉東
 そして『内申点』無視の県千葉

 各校のカラーが出ていておもしろいですね。
 

 今日の特集記事をまとめると・・・
 

 内房エリアの公立上位校では、
 生徒会役員だろうと、
 応援団長や指揮者だろうと、
 総体で優勝して県大会に出場しようと、
 漢字検定や英語検定などを持っていようと、
 『調査書』における加点はない
 ※ただし幕張総合は除く。

 
 
 大事なことなので、最後にもう一度。

 今日の特集記事は、昨年度(=現高校1年生)の入試についてのものです。令和2年度入試の『前期選抜の選抜・評価方法』 から、大きく変更を予定している学校もあるかもしれません。10月半ばの各校の発表に注目しましょう。
 
 

おまけ 欠席日数について

 上位校であろうとそうでなかろうと、どの高校も『出欠の記録』については入念にチェックします。そして、欠席日数が多すぎると判断された場合、合格するのが難しくなります。

 昨年度の判断基準は以下のとおり。

  県千葉 3年間の欠席日数の合計が60日以上
  千葉東 各学年の欠席日数が30日以上
  木更津 各学年の欠席日数が20日以上
  幕 総 各学年の欠席日数が30日以上
  君 津 各学年の欠席日数が20日以上

 心配な人は、中学校の担任の先生に相談してみてください。
 大丈夫。
 道はちゃんと残されていますよ。
 
 

それでは今日はこのあたりで失礼します。・・・おーい、セミさんたちよ、どこへ行ったんだい??? 

タグ さくら塾 君津 進学塾 公立上位校 千葉高校 千葉東高校 木更津高校 幕張総合高校 君津高校 高校入試

この記事についてのコメント