
暑い・・・けどヨーロッパよりはマシと思ってがんばるなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。
昨日で夏期講習も4日目が終了。3年さくらっ子は、今日から3日間講習がありません。久しぶりのお休みです。
こういう場合、受験生なので何らかの宿題を出す進学塾は多いと思うのですが、3年さくらっ子には宿題を一切出していません。
最近の話ではないんですけどね。もう春からずっと、3年生は宿題なしです。
全員が提出するものは英語のミニテストの直し(5分程度で終わるもの)くらいで、復習は各自にゆだねています。
1年生はそれなりの量の宿題を出します。
2年生になると、だいぶ量が減ります。
3年生は、宿題はありません。
今日のブログは、なぜ宿題を出さないのかというお話です。
宿題をたくさん出してというリクエスト
小学生はみんな宿題が大嫌いだと思います。
さっさと遊びに行きたいですもんね。
しかし、中学生になると精神面が成長しますから・・・

本気で勉強に取り組まなきゃ・・・!
高校受験を意識して自ら机に向かえるようになってきた中学生の中には、もっと宿題を出してほしいと希望する人が出てくるのです。
・・・ビックリしている人がいそうですね(笑)。いやコレ本当ですよ。マジメな子ほど、もっと宿題を出してほしい、なんてリクエストしがちなんですよ。
話を進めますね。
なぜ宿題を欲しがるのか。
それは、何をどのように勉強すればいいのかわからないからです。
中学生は、自学自習の初心者です。勉強する内容や方法について、自分自身で考えて試してみた経験の浅い人がほとんどのはず。ここでの 考える とは次のような一連の流れを指します。
ミニテスト(期末・模試・復確)で得点できない問題があった
↓
この単元が身についていないと分析(何を)
↓
●●までにできるようにしようと期限を切る(いつまでに)
↓
そのためにこういう勉強をしよう(どのように)
↓
実行する
↓
身についたかチェックする
↓
必要があれば再復習
ほとんどの中学生が、ここまで学習と真剣に向き合うのは定期テスト直前くらいではないでしょうか。部活動などで毎日が忙しくて、まるで流されるかのように日々をやり過ごしてしまっていますから。
ですから、中学生が家で勉強するには、あれこれ考えなければならない自学自習より、何も考えず強制的に取り組まねばならない宿題をやるほうが実はラクチン。勉強をした充実感にもひたれますし、短期的には成績向上にもつながります。見守る親としても、勉強する我が子をその目で確認することが容易なので、安心することができます。
以上が、宿題をたくさん出してほしいというリクエストが出る事情です。
自学自習のできるさくらっ子になろう
以前のさくら塾では、大量の宿題を出していました。授業だけでは問題演習量が不足しますから、その確保のためです。
しかし、今、それはもうやっていません。
自学自習ができる生徒の育成にウエイトを移す、そう決断したからです。
これはちょっと考えてみれば当たり前の話なのですが、大量の宿題や課題で縛りつけてしまうと、いつまでたっても自学自習の初心者から抜け出すことができないんですよね。語弊を恐れずに言えば、頭を使わずに勉強しているようなものですから。
私は、高校受験はあくまでも通過点であると考えています。さくらっ子には、自らの進路の選択肢を広くする意味でも、将来難関大学・有名大学に進学してほしい。
そのためには、推薦にしろ一般入試にしろ、高校入学後もコツコツと自学自習を積み重ねていかなければなりません。だれかに「今日はこういう勉強をしなさい」「この単元の定着がまだ浅いからもう少し量をこなしなさい」などと指示されなければ何もできないようでは、難関大学・有名大学への進学は夢のまた夢です。
中学生の今だからこそ、自分自身で考えて取り組む自学自習に挑戦してほしいのです。勉強に真正面から向き合う経験を、たくさんしてほしいのです。
1年→2年→3年と段階的に宿題を減らしているのは、発達段階を考えて。1年生にいきなり「自学自習だけでがんばれ」なんて言うのは、いくらなんでも乱暴ですからね。
最初はうまくいかなくても気にしない。大切なのは試行錯誤を続けることです。PDCAサイクルを意識して、とにかく机に向かいましょう。少しずつ、自学自習の質は上がっていくものです。
もちろん私もアドバイスしますよ。
「何をどうやって勉強すれば、この内容を理解し、そして身につけることができるだろう。」と試行錯誤していく経験こそが、勉強そのものである。
以上、3年生には宿題を出さない理由でした。

今日と明日、自習室は14:00~17:30のみ利用可です。さくらっ子のみなさん間違えないでね。それでは今日はこのあたりで失礼します。
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この記事についてのコメント
初めまして!
埼玉の川越で松江塾という個人塾をやっている真島と申します。
塾ブログを書いたり読んだりすることが趣味で、全国の塾ブログを読み漁っていたらこのブログにたどり着けました。
熱い指導、生徒に向き合う真摯な姿勢が文面から伝わってきて、思わず引き込まれてしまいました。
これから定期的に読ませていただきます!
おおぅ、川越の爆裂の真島先生じゃないですか!
先生のブログ、いつも拝読しております。
房総のいなかで毎日頑張っていますよ!
だんだん暑くなってまいりました、お互い倒れることなく夏期講習を完走いたしましょう!